川岸牧場
【川岸牧場】取り扱っている神戸牛情報
旭屋店主の新田滋が休日に神戸ビーフの飼育されている牧場を取材、美味しい神戸牛がどこで、どのように安全で安心してお召し上がりいただけるよう飼育されているのか、皆様にご紹介させていただきます。
川岸牧場/【取材日】2001.08.05

「神戸ビーフのふるさと」をキャッチフレーズにする、JAみのりエリアより多可郡黒田庄町の名門“川岸牧場”さんです。

清流加古川と山々に囲まれたバツグンの環境の川岸牧場は、清らかな水と山あいの澄みきった空気のもと、180頭もの但馬牛を飼育していました。但馬牛は神戸牛の素牛として知られています。顔の表情がどことなく優しくかわいい感じがするのは私だけでしょうか。

左は牧場主の川岸祐人さん。牛飼いとは思えないシブ~イ人。神戸牛の共例会では数え切れないくらい入賞している実力の持ち主なのです。右は『JAみのり』のエース吉田クン。ジャニーズ系の彼はとても仕事熱心。下はうちの息子の翔吾(当時6歳)おまけで登場しています。

肉の味を決める牛の飼料。最高級の飼料からはそのこだわりが感じられます。おいしい牛肉をつくるのってとことんこだわらないとダメなんです。

兵庫の酒米「山田錦」で、吟醸酒をつくるときにお米を50%まで精米しますが、その時に研いだ、いわば「米の粉末」がこれ。餌にまぜるとぐ~んと肉の味が良くなるそうです。川岸牧場の秘密兵器と言ったところでしょうか。

牧場を訪れた日は気温37℃。めちゃくちゃ暑い日でしたが牛舎の中は山から吹き降ろす風と、このでっかい扇風機のおかげで、と~っても涼しい。からっとした空気でとても衛生的でした。

ストレスの少ない環境での~んびりと育つ但馬牛。糞や尿で下がじめじめしている牛舎をよく見かけますが、ここはまったくの別世界。土はふわふわでカラっとしていて、牛さんも「のほほ~ん」とした顔で寝転んでいます。

ここは子牛を繁殖しているところ。カメラを構えると日陰へ恥ずかしそうに母牛が隠れてしまいました。「お母さん待ってぇ」と子牛が後を追いかけていく、何とも長閑な風景です。川岸さんいわく、「こだわりをもって牛を飼わなければダメ」とおっしゃっていましたが、まさしくそのとおりの牧場でした。